個別課題学習の実際

ここでは、個別課題学習の実際をご紹介します。「学習の実際」は、随時更新します。

Aさんの学習

教材紹介ページの表、E(4)作業から、Aさんが学習している「紙折り機」と「袋詰め台」を使った学習の実際をご紹介します。


課題A…紙を折る <紙織り機の用い方>
課題B…ふくろ詰め <仕事道具の工夫と用い方>

学習課題の設定で考慮したこと

  1. @ケースの状態像(発達段階、発達特性、得意、苦手、 年齢)を把握する。
  2. A獲得、蓄積した学習課題を踏まえ、系統的かつ連続的に行う。
  3. B獲得、蓄積した学習課題が「どのように関連しているか」、また、「新たな課題達成にどう関連させるか」を考える。
  4. C得意な部分を広げる。
  5. D得意な部分を基本にして自発的、自立的に課題が達成出来るように工夫をする。
     さらに苦手な部分の支援の内容と方法を吟味する。
  6. E年長のケースについては自立に即した課題を選択的に設ける。
  7. F課題を学習する際に用いる教材は、@〜Eを踏まえ状態にあわせ工夫する。

Aさんについて

  • 15歳 支援学校中等部3年生
  • 診断名:ダウン症
  • 当研究所での学習歴は約10年(保育園年長から)
  • コミュニケーション
    • 音声言語は、使用頻度が高い2〜3音節の単語を使用する。イントネーションで伝わることばがいくつかある。
    • 動作言語、 シンボル、エイド機器等で、基本的な要求を伝えることができる。
    • コミュニケーションの意欲が高い。
  • 達成している課題
    • 名前が書ける。
    • 文字の読み(清音、濁音、半濁音)を習得している。絵またはシンボルに付加された文字(名詞または動詞)を読んで、要求、状況を伝えられる。
    • 名詞+格助詞+他動詞の2語文の構文、初期的な「名詞+格助詞+他動詞+形容詞」の文の理解、構文も可能になりつつある。
    • 色、形、色×形、順序、上下の空間概念。
    • 1対1対応は成立。1.2.3の数量概念は概ね成立。
    • 手の操作性、手先の巧緻性は多くの課題を残している。
  • 今後の課題
    • 不得手な日常生活動作、作業遂行にかかわる手の操作性、手先の巧緻性を高める。
    • 「獲得、蓄積している課題」を、実際場面で活用できるように更に習熟する。

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